弊社では、公共工事等の改変(予定)場所で確認された希少な生物等を一時的に保護し、その工事期間内の飼育を行います。工事が完了し環境が回復した後に放流し、工事の影響を回避、低減します。
また、新たに創出された生息環境(ビオトープ)への生物の移動も行っています。
《実績例》
・ハナサキガエル類の繁殖実験
本種は、絶滅危惧種ⅠB類(環境省・沖縄県)に指定されている渓流に生息する両生類です。
本種のために、新たに整備された生息環境(ビオトープ)へ、飼育により増殖した個体を定期的に放流する業務を受託していました。
・その他の生物
(動物) |
サキシマヌマエビ |
ムラクモカノコガイ |
コハクカノコガイ |
コハクオカミミガイ他
(植物) |
カワツルモ |
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沖縄県は亜熱帯性気候で、島嶼環境とその特異な地史によって多くの固有植物が生育し、また、本土に比べて狭い面積に多様種な植物が生育しています。そのため本県における開発行為は、比較的小規模な事業であっても固有植物や貴重植物の個体群の存続に影響を与える可能性があり、慎重に保全対策を行う必要があります。
保全対策は回避・低減・代償措置が考えられ、回避・低減が困難な場合、代償措置として移植を行います。対象種の特性、生育地の環境、事例、文献等を踏まえ、移植地の選定、移植方法、移植の時期について検討し実施します。
また、移植後の生育状況調査(モニタリング調査)を実施し、保全対策の効果を検証するとともに、必要に応じて新たな保全対策を検討し実施します。
移植作業 | 移植実施後 | 移植実施後 | モニタリング作業 |
《実績例》
・ 本木類
シマカナメモチ、クサミズキ、リュウキュウコンテリギ
・ 草木類
クニガミサンショウヅル、ガランピネムチャ、オオマツバシバ
・ ラン科植物
カンダヒメラン、カクチョウラン、ヤエヤマクマガイソウ
・ シダ植物
マツバラン、タカウラボシ、ミヤコジマハナワラビ
・ つる性植物
オキナワソケイ、ヒメノアサガオ
・ その他
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過去に損なわれた生態系その他の自然環境を取戻すことを目的とした自然再生推進法が、平成15年1月1日より施行されています。この法律は、わが国の生物多様性の保全にとって重要な役割を担うものであり、地域の多様な主体の参加により、河川、湿原、干潟、藻場、里山、森林、サンゴ礁などの自然環境を保全、再生、創出、又は維持管理することを求めています。 当社は、豊富な経験、技術により陸域(河川・湿地・森林等)、海域(サンゴ礁・海岸・干潟等)の自然再生の推進に科学的な知見に基づいて調査・計画をご提案いたします。 自然再生推進法(環境省HP) |
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